湖と沼はどう違う?「海」や「川」の描写に役立つ知識、用語、表現例

海や川に関する用語集
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自然の風景描写 ・情景描写をもっとしっかりさせたい!

今回は「」や「」、さらに湖、沼、滝などの解説をしていきます。
水辺に関する土地はたくさんあるので、いつでもアイデアとして取り出せるように頭に入れておきたいですね!

目次

創作での「海」の使い方

海と言えば、どこまでも広く青い大海原を想像する方が多いと思います。

川や湖も、規模の差はあれど違う土地へ繋がっていることが多いため、どこか新しい展開を予感させます。
まさに「大冒険」といったシナリオを描くなら、海はうってつけですね!

広い水源は、キャラクターが住んでいる、もしくは留まっている場所から、大きく旅立つときに役立ちます。
世界観が広がらない…と思ったら、思い切って船を出してみましょう!

その反面、「未知の世界」という意味では恐ろしい印象も付きものです。

広すぎるが故に、目的地がわからなくなって遭難したり、天候が荒れることで船や体へのダメージなども考えられます。また、水上では陸地よりも助けが来る可能性も低いです。

幽霊は水辺に集まる、海外ではタコが悪魔や異形のものと恐れられていた…等々、ちょっと怖い逸話もあったりします。

海でホラーと言えば幽霊船~!

まずはちょっとした探検から…と、導入の定番の「森」について知りたい方はコチラ!

海や川、湖の種類

海や川の基本から、湖と沼と池の違いまでご紹介!
世界中にはたくさんの水源があるため、土地によって雰囲気は別物です。

写真なども検索してみると楽しいですよ!

特に「滝」は種類によって全然違う雰囲気!

海・海洋・海中

陸地以外の、海水に満たされているところ。
地球の7割は海で占められていることで有名です。

海というのは昔は得たいの知れないものと恐れられていました。
漢字を生み出した古代中国では、『海』の一部の『毎』という漢字は「暗い」という意味。

そういった歴史もあるので、海は未知で不気味な展開とも相性が良いかもしれません。

また、海は気候への影響も大きいです。

海に近い土地は、
「突発的な嵐や竜巻に見舞われやすい」
「降水量が多く湿度が高い」
「陸と海の間で起こる風の影響で気温差が少ない」
「潮風が強い日には塩分に起因する塩害にあうこともある」
などがあり、これらの特徴を海洋性気候と言われます。

氷河などから海に流れてきた大きな氷の塊のことを「氷山」と言います。
「氷山の一角(見えているのは物事のほんの一部であること)」という言葉があるように、氷山の9割は水面下にあります。

1912年4月14日に起きた「タイタニック号沈没事故」も氷山への衝突事故です。
船を大きく損傷させてしまうほど、氷山は非常に重く頑丈なのです。

深海

定義のされ方は様々ですが、おおむね水深200m以上の海域が「深海」となります。

深海に太陽光はほとんど通らず、光合成ができないために海藻は存在しない。

静かな深海でプランクトンの死骸などが海底へ沈んでいく様子を「マリンスノー」と表現されます。

その地上とは大きく異なる環境では、我々が想像もできない生物が存在することがあり、深海生物に魅力を感じる人は少なくない。

しかし、特異な環境ではあるが季節や天候に左右されない安定した環境でもある。
そのため深海魚の寿命は長く、古代魚の生き残りも生息している。(シーラカンス、ラブカなど)

川・滝

緩やかな斜面で絶えず流れ続ける水。河川。

雨や地下から湧いた水が重量に従って下方に流れていくことで形成されます。
山から海へと繋がっています。山についての記事もありますので、よければセットでどうぞ。

周囲も豊かな土地になりやすいため、集落が出来やすいです。
現代になって発見される遺跡も、川沿いに残っていることが多いようです。

雨量や気温によって水量は変化し、乾燥地帯では川が消失してしまうことも。逆に湿潤地域は常に水があり、枯渇することはない。

川の水が段差によってほぼ垂直に落ちているところを、滝と呼ぶ。
その落下が始まる部分を「滝口(たきぐち)」落下点の深いところを「滝壺(たきつぼ)」と言います。

滝の形状一覧

  • 直瀑(ちょくばく)
    滝口から滝壷まで一気に落下する滝。
  • 分岐瀑(ぶんきばく)
    途中で分岐しながら落ちる滝。
  • 段瀑(だんばく)
    階層がある滝。二段、三段、またはそれ以上のもの。
  • 潜流瀑(せんりゅうばく)
    岩壁の割れ目から地下水などが流れ落ちている滝。
  • 渓流瀑(けいりゅうばく)
    傾斜のある岩の上を滑るようにして流れる滝。泡立つように白く見える。
  • 海岸瀑(かいがんばく)
    海岸上の崖にあり、直接海に落ちる滝。

湖・沼・池

湖、沼、池に明確な区別は付けられていないらしいですが、以下のように考え分けられることが多いようです。

湖(みず-うみ)

周囲を陸地で囲まれたくぼ地に水をたたえる水域。池や沼よりは大きく、沿岸植物の侵入できない深さのもので、ふつう最深部が5メートル以上をいう。

出典:コトバンク

沼(ぬま)

一般に、深さ五メートル以下で底は泥ぶかく、クロモ・フサモなどの沈水沿岸植物が生えている、規模の小さい湖沼をいう。

出典:コトバンク

池(いけ)

くぼ地に水が自然にたまった所。または、地面を掘ったり土手を築いたりして水をためた所。

出典:コトバンク

つまり…

  • 広くて大きく、底に植物のないところは湖。
  • 底に泥が溜まり、植物も多く生息しているなら沼。
  • 人の手が入っているような小さなところは池。

という感じですね!

イメージアップのために「沼」から「湖」に改名した例もあったりと、実際はそこまで厳しく区別する必要は無さそうです。

創作においては、言葉の印象から決めてしまってもよさそう!
確かに沼だとちょっと不気味、湖だとなんだか神聖な雰囲気を感じますよね…。

海や川に関するワード

海や川、湖を表す・連想できる言葉

大海原 絶海 水域 河川 川瀬 湖沼 泉 水路 荒海 瀬戸 入り江 運河
せせらぎ 潮風 みずみずしい 波 瑠璃色 珊瑚礁 魚 水中生物
オーシャン エメラルドグリーン リバー レイク

こんな言葉にも繋がるかも…?

三途の川 未知 海賊 財宝 船
果てしない 遭難 豊か 規格外 空々漠々
オアシス プール 海神(わだつみ)

熟語やことわざ

  • 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
    知見や見識が浅く、狭い世界が全てだと思い込んでいること。
  • 待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
    悪い状況が続いていても、焦らず待っていれば必ず好機が訪れるという例え。
  • 四海兄弟(しかいけいてい)
    世界中の人間は、兄弟のように親しく愛し合うべきであるということ。四海同胞とも言う。「四海」とは国を取り囲んでいる海のこと。
  • 深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
    出来た人や思慮深い人ほど、物静かで騒ぎ立てないことの例え。
  • 白川夜船(しらかわよふね)
    ぐっすりと寝入っていて何が起きたのかわからないこと。または、知ったかぶり。
  • 泳ぎ上手は川で死ぬ(およぎじょうずはかわでしぬ)
    慣れたことや得意なことで自分の力を過信して、失敗することの例え。
    似た言葉→「策士策に溺れる」「河童の川流れ」「才子才に倒れる」「善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ」

描写に使える表現例

「海かと錯覚するほどの広い泉」
「岸辺を削るかのように荒々しく流れる水流」
「日に当てられた水面が、輝く絹糸のようだ」
「海の底は黒く染まり、その深さは計り知れない」
「水が干上がり、もはや水路とすら呼べない状況」

水面の「流れ」や「波」を意識するといい感じに書けますよ!

水辺を感じさせるカラー

水色 瑠璃色 露草色
マリンブルー ナイルブルー

まとめ

海、川、滝、湖、沼、池…。

水に関わる土地はたくさんありますが、広さも深さも千差万別!

水面がキラキラして綺麗だな~という簡素な描写から一歩抜け出して、その土地に合った美しさを表現できるようになりたいものですね。

ちなみに、私は「沼」が好きです!ちょっと不気味な雰囲気がイイ…!
書きたいテーマや展開に合わせて、選べる場所が豊富なのも水辺の良いところですね。

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