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物語もフィールドも、平坦なだけじゃつまらない。
高さのある地形というのはそれだけで圧倒されます。
森や海と言った、パッと浮かびそうな風景に比べて地味な印象のある「山」ですが、火山や雪山なども含めると表現の幅はすごく広がります。
この記事では、そんな「山」について解説していきます!
緑が多い茂っているか、山肌が見えるほど険しいか、雪が降り積もるような標高か、溶岩の流れる危険な火山か……山の種類によって雰囲気も使い方も様々です。湖などの他の地形とセットにすると豊かに見えます。
上へ登れば登るほど、傾斜がキツくなったり道が無くなったり空気が薄くなったり。
厳しい状況やスリルのある展開と相性がいいですね。ファンタジーでは特に難易度の高いダンジョンや凶暴なモンスターの生息地としても使えそうです。
また、空や天空に近いことから神聖視されることも多いです。
山を架け橋にして、天空という世界観を描けると一気に壮大に!
改めて想像してみると色んな種類がありますが、その成り立ちにも色んなパターンがあります。
大きく地形が変化する理由を知っておくと、物語の途中で地形ごとマップを変化させたいときに使えるかもしれません。
例えば、ファンタジー作品の後半で地中から謎の建物が現れて、その山ごとダンジョンになる…等々。物語が佳境を迎える展開にありがちですが、理屈としては火山みたいなものですね!
知っていると描写も捗りますよ~
周囲より地形が高く盛り上がり、傾斜のある地形。
それらが連なって山脈となったり、多く群がった場所を山地と呼びます。
険しい山が特徴的な場所は山岳という表現を使われることが多いですね。
土地が高ければ「山」なので、樹木の有無は関係なかったりします。
人の住んでいる近い場所にある緑の多い山は「里山」と言われやすいです。
山というのは古くから草木が豊かで恵みが多いことから、しばしば神様が住む場、信仰や修行を行う場として神聖視されてきました。
山の高さによる名称
山の天気はとても不安定で、午前と午後でガラッと変わることも。
景色の影響だけではなく、
「雷による落雷」
「大雨による土砂崩れ」
「霧による遭難」
など、命の危険が迫ってくる場合もあります。急な天候の変化は体温の低下にも繋がってしまいます。
森についての記事や川や湖についての記事と合わせて参考にしていただくと、豊かな自然が描けるかもしれません。
地下のマグマが噴出したことによって出来た山などの地形。
海底で形成されたものは海底火山と呼び、それが島となるまで盛り上がったのは火山島と言います。
マグマが地上に流れ出てきたものを溶岩と言いますが、実はどろどろとしたものだけでなく冷えて固まっているものも「溶岩」です。
以前は活火山、休火山、死火山という分類がされていましたが、現在は使用されるのは「活火山」のみ。今では定義が新しくされた「活火山」と「活火山ではないもの」で分けられています。
火山の寿命は数万年から数十万年以上にもなると言われており、もう活動をしていない死火山が噴火した事例が出てきたために、休火山や死火山という言葉が使われなくなりました。
つまり創作上でも、死火山と呼ばれていたような火山が急に噴火する…というハプニングがあってもおかしくないということですね!
英語では「Volcano(ヴォルケーノ)」と言い、これはローマ神話の火と冶金と鍛冶の神「ウルカヌス(Vulcanus)」が由来。
温泉や貴重な資源を生み出したり、時には噴火によって大きな被害を出したりすることもあるため、神話や伝承、記録に残されていることが多いです。
ちなみに、火山の下に溜まったマグマによって温泉ができます。地面から湧き出た温泉は、時に熱すぎて「地獄」と呼ばれることも。
山に雪が降り積もった状態のことを指します。
季節に関係なく一年中雪が積もっている地形は「せつざん」と読む場合もあります。
日本には古くから雪や雪山に関する逸話や言葉が多いですね。
平安時代には雪を積み上げて高くする「雪山(ゆきやま)」という行事があったり、有名な妖怪の一つである「雪女」は雪山の奥深くで人を待ち構えているという伝承もあります。雪の降り積もった静かな冬の山を表現した「山眠る」という言葉も。
雪の多い地域で見られる光景としては、以下のようなものがあります。
山地 山上 小峰 頂 崖 霊峰 天頂 高嶺 裏山 岩山 禿山 名山 奥山 遠山
マウンテン 絶壁 険しい そびえ立つ うずたかい
エベレスト(ヒマラヤ山脈) モンブラン(アルプス山脈) キリマンジャロ(タンザニア北東部)
こんな言葉にも繋がるかも…?
登山 ハイキング 高原 天空 山小屋 山寺 本山
天への梯子 圧巻 壮大なスケール 抜きん出る
ダンジョン 別世界 危険地帯 地獄
「地上より澄んだ空気が肺に流れ込む」
「道はひどく険しく、越えるのが困難な山脈」
「圧倒的なスケールに足が竦む」
「死んだように静かだが、いつマグマに飲み込まれてもおかしくない」
「山頂に立って手を伸ばせば、天に届きそうだ」
思い切って“別世界”だと意識して描写するとスケールが大きくなります!
黄土色 山鳩色 鶯色
空色 スノーホワイト
以上、山に関する知識一覧でした!
地上から頂上まで、徐々に移り変わっていく景色を上手く描写できるかが肝心ですね。
火山や雪山は、名前を聞いただけでも違う世界を感じられます。
世界観に合った名前をつけるのも楽しいかも。
普通の山はそれだけではインパクトに欠けますが、「森を深く進むと山奥に出る」「山脈を越えたら目の前に海」というようなメリハリのある描写の手前に置いておきたい土地です。トンネルや洞窟などを作るのも良いですね!