冒険の始まりにぴったり!「森」の描写に役立つ知識、用語、表現例

森に関する用語集
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今回のテーマは、「」です!

自然を表現、描写したいときに知っておきたい言葉をまとめました。
わかりやすい風景描写 ・情景描写を求めている方、悩んでいる方は是非ご覧ください。

目次

創作での「森」の使い方

ファンタジーでは、最初の冒険として扱われることの多い場所ですね。

まだまだ未熟なキャラクターが、町から飛び出して一番最初に敵と戦うならやっぱり「森」です!
異世界転生などでは、森の中へ急に放り出されて物語が始まるパターンも見かけます。

現代物でも、ちょっとした探索や冒険のテーマに使われます。
都会ではなく田舎のちょっぴり変わった物語にも大切な場所です。

海や山、空ほど離れておらず、日常と非日常の間を描くような展開にピッタリです。
物語の「起点」や「最初のテーマ」に使うと世界観を広げやすくなるでしょう。

また、神様や妖怪などの伝承が根付いていることも多い土地ですので、オカルト系との相性も良し!

森から続くような「山」についてはコチラの記事でまとめてあります。

森や林の種類

基本的には木々が多い茂っている土地のことを指し、明確な区別は付かないこともあります。

ですが、創作上では「フィールド」「マップ」などでオリジナルの土地を作る機会がありますので、言葉のイメージによる違いは知っておきたいポイントですね。

森より樹海って言われた方が怖く感じません…?

森・林・樹林

樹木が広範囲にわたって密集している土地のこと。
また、木々だけでなく周囲に生息している動物などの生物を含めて森林と呼ばれます。

背の高い高木が生えていて、外から見ると木や枝よりも「葉」で覆い尽くされているように見える場所が「森林」と定義されます。

そのため、日差しは弱く薄暗い。
湿度は一定を保っているため、最高気温は低く、最低気温は高いという穏やかな環境であることが多いです。

樹木の種類によって「常葉樹林」「落葉樹林」「広葉樹林」などの分類がある。

竹が密生しているところは「竹林(ちくりん、たけばやし)」と呼ばれ、竹の成長力や繁殖力がとても早く強いことから「竹ばかりで迷いやすい」「同じ景色を見ることができない」などと伝えられます。方角には要注意ですね。

全くの自然のままである土地を「森」、人の手が入っている土地を「林」と区別されます。

樹海

海を思わせるほど、広大な森。
高所から見下ろすと、まるで葉が波打っているように見えることから名付けられています。

基本は森や樹林と変わりませんが、迷ったり遭難しやすい場所であると「樹海」と呼ばれやすいです。
地図やコンパスも用意せずに入ってしまうと、ほぼ確実に遭難します。

物語においては、凶暴なモンスターが生息している、呪いのせいで踏み入ると帰ってくることができない、森の奥深くには今まで遭難した者たちが…など、危険な話とセットになっていることが多いですね。

後述する雨や湿度が高い場所では霧が発生しやすく、「雲霧林」という言葉もあります。
そのせいで不気味な雰囲気が漂うこともありそうですね。

森や林との使い分けのコツは、スリルある展開を作りたいときには樹海という言葉を使うこと!
言葉からの感じる危険性や不安が大きいので、キャラクターや読者へ不安やドキドキ感を与えることができます。

ジャングル

主に熱帯性植物によって構成された森のことです。
「熱帯雨林」や「熱帯降雨林」、「密林」「セルバ(selva)」とも言われます。

南方の森であり、気候は一年中温暖で、雨量が多い。
樹木がとても多く日射量が少ないため、地面の草は育ちにくい。

ジャングルという言葉はヒンディー語の「jangal」に由来していて、元々は人が立ち入ることのできない森などを指していたそうです。
人が踏み入ることが無く、つる植物や低木で埋め尽くされ、人も動物も歩きにくい状態になっているのがジャングルだと言われています。

それが転じて、無法地帯になっている地域を「ジャングル」と形容することも。

「もののけ姫」の舞台で有名な屋久島も、こういった熱帯雨林に近い性質も持っています。
屋久島は亜熱帯から亜寒帯までの自然を有していると言われており、非常に多種類の植物が生息しています。

森に関するワード

森や木を表す・連想できる言葉

木立 並木 雑木林 藪 茂み 原始林 果樹 花木 大樹 若木 枯木 老木 宿り木
鬱蒼とした 草の香り 緑がしたたる 生い茂る 木の葉 紅葉
フォレスト ツリー ラフォーレ ティムバー

こんな言葉にも繋がるかも…?

冒険 魔境 迷宮 人跡未踏 彷徨い 癒やし
人里離れた 森林セラピー 悠久の時
田舎 神様の住む地 妖怪 伝承

熟語やことわざ

  • 木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
    些細なことを気にしすぎて、物事の全体を見失うこと。
  • 枯木枯草(こぼくこしょう)
    枯れた植物のこと。
  • 森羅万象(しんらばんしょう)
    この世に存在する全ての万物のこと。大量の樹木が多い茂る様の「森羅」とあらゆるものを指す「万象」が組み合わさってできた言葉。
  • 枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
    悪事や災いは簡単には根絶やしにできないということ。
  • 草木皆兵(そうもくかいへい)
    相手や敵にひどく怯え、恐怖のせいで木や草ですら兵士に見えてしまうという意味。
  • 木人石心(ぼくじんせきしん)
    冷酷で薄情な人、もしくは頑固すぎる人のこと。体が木で、心が石のようだと思われることから。

描写に使える表現例

「風が吹き、木々がざわざわと騒ぎ立てる」
「ひそひそと囁くような木の葉たちの声」
「枝や葉の揺らぎが、まるで波打っているようだ」
「奥に進めば、漆黒の世界」
「苔深く、しっとりとした空気」
「木枯らしがビュウ、と林を駆け抜けた」

木の葉と風の相性が良いので、組み合わせると表現の幅が広がります!

森を感じさせるカラー

萌黄 深緑 草色
若竹色 苔色 紅葉色

まとめ

「森」をテーマに、使える知識や用語をお届けしました!

意外と定義や印象の違いなど、知らないこともあったかもしれません。
読んでいる人が詳しく知らなくても、書いている本人の知識が多くなれば自然と表現の幅も広がっていきます。

シンプルでありふれた環境だからと言って、侮らずに丁寧に描写したいですね!

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